こんにちは!元ワーママ公務員のきなこです。
公務員試験って倍率20倍とかもあるんでしょ。
難しいよね。
勉強できない私には無理だ・・・・
大した職歴もない私には無理だ・・・
そんなことはありません。
「公務員試験が難しい」と言われるのは、「頭を悩ませても答えが出ないほど難しい」からではありません。
ただし、国家公務員総合職(いわゆるキャリア官僚)の試験は除きます。
無名の私立大学出身の同僚も多くいましたし、高卒枠の試験なら大学卒業はもちろん必要がありません。
職歴は本当に様々で、フリーターだった人や私のように短期離職やパートタイム職員だった経歴がある人も合格しています。
どんな人にもチャンスがある、公平な試験です。
今日は公務員試験が難しいと誤解される要因を詳しく説明していきますね。
目次
「高倍率の公務員試験=難しい」ではない理由
「高倍率の公務員試験=難しい」訳では決してありません。
例えば、2019年国家公務員総合職の経済枠は倍率8.6でしたが、私が在職していた公立大学法人の採用試験倍率は10倍を超えていました。
さて、ここであなたに聞きます。
国家公務員総合職の試験は公立大学職員採用試験よりも
倍率が低いので易しいですか?
答えはもちろんNOです。
公立大学法人の試験は「大卒でなくてもよい」、「年齢制限が国家公務員より緩い」、「教養試験のみでよい」という条件でした。
公務員なら何でもいいから受験したいという層が殺到し、高倍率となったカラクリがあります。
こういう人は全く受験対策をしていなかったりするので、きちんとあなたが受験対策をしていれば、全く対戦相手にならない人達です。
対して、国家公務員総合職を受験する人達が「全く対策していない」ということは考えづらいですよね。
なので、見かけの倍率はあまり当てになりません。
5人採用される試験で、100人受験者がいました。
そのうち、対策してない人が80人、対策してる人が20人です。
さて、倍率は何倍ですか?
発表される倍率は80人中5人の16倍ですが、
実際は20人中5人、4倍が正解ということですね。
4倍ならば、現実的な数字だな、ということになります。
対策していない層がどの程度の割合、受験しているかはもちろん分かりませんが、見た目の倍率ほど、難しくはない試験だと考えてよいでしょう。
勝負は一次試験(筆記)で、対策していない層が足切りされた以降、ということになりますが、二次試験については、また詳しく後で書きます。
公務員試験の「独学」が難しい理由
さて、公務員の筆記試験はきちんと基本問題を押さえていけば、試験問題自体に答えられないということは、よほどありません。
試験問題自体の難易度が高い訳ではないのです。
経済学の計算問題はとっつきにくいだけです。
公式とパターンさえ暗記すれば、手順通りに解けば終わりです。
では、公務員試験の何が「難しい」のか?
答えは「独学が難しい」のです。
「独学が難しい」と言われる理由を具体的に説明しましょう。
試験範囲が膨大で、効率的に勉強するノウハウが必要
公務員試験の範囲は膨大です。
例えば、公務員試験の教養試験には下記の科目全てが含まれています。
- 国語(現代文・古典)
- 英語
- 数学
- 化学、生物、地学、物理
- 世界史、日本史、地理、文学思想・芸術(←いわば、倫理)
- 政治、経済、法律、社会(←いわば、政経)
専門科目が加わる試験種は言わずもがなです。
たった1年で世界史を丸暗記していては到底終わりません。
科目別の出題内訳と、科目の中の分野の出題頻度に応じて、メリハリをつけて、効率的に勉強する必要があります。
そのために、下記のことを把握する必要がありますが、個人で問題集を買っただけでは、対策しづらいことは想像できるでしょう。
- 勉強の順番
どの科目から手をつけたらよいか - 出題頻度の高い分野
どの分野を集中して勉強したらよいか - 到達レベル
何割得点できることを目標にしたらよいか
二次試験の比重が高いが、個人で対策が立てづらい
倍率の章で、対策していない層が受験しているという話をしましたが、つまり一次試験(筆記)で、冷やかしの人たちは退場していきます。
ですので、公務員試験の本当の勝負は、一次試験を突破した後になります。
特に地方自治体は面接の比重が高く設定されているところもあります。
例えば、横浜市の過去の実施例です。
教養 | 専門 | 論文試験 | 人物試験 | |
横浜市 | 15 | なし | 15 | 630※ |
※二次試験(30)、三次試験(600)との合計
つまり、面接が非常に重要なのですが、筆記試験よりも一層、個人で対策することが難しい分野です。
過去問が手に入り、正解が一つの筆記試験とは全く違うのです。
公務員試験対策のお薦めは予備校
公務員試験はきちんと対策すれば、合格できる試験ですが、一次の筆記試験と二次試験(面接)のノウハウを学ぶ必要があります。
いいえ、「筆記試験の配点が低い=一次突破だけの道具」とは言い切れません。
あなたは「ハロー効果」という言葉をご存知ですか?
ハロー効果とは社会心理学の用語で、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。
Wikipedia「ハロー効果」より引用
歪められる、と書いてありますが、常にマイナスに働く訳ではありません。
例えば、
筆記試験で高得点をマーク
→ ハロー効果:「この人は優秀な人だ」
→ 面接: 「他の受験生より優秀な受け答えに見える」
ですので、筆記試験も併せて対策できる予備校がトータルで有利になる訳です。
公務員試験を着実に突破して、公務員になりたいあなたは予備校で対策をしましょう。
予備校は通信に特化した安価なものもありますので、あなたの志望する試験種にあった予備校を選んでみてください。
試験種別オススメの予備校に関する記事はこちらになります。
https://workmom.biz/koumuin-shiken-yobikou/
公務員試験は難しい?のまとめ
公務員試験は難しい?という疑問について、まとめます。
- 高倍率=難しいという訳ではない
全く対策していない人達が一定割合いるので
見た目の倍率ほど難しい試験ではない - 公務員試験は独学が難しい
試験範囲が膨大で、効率的に勉強するノウハウが必要
二次試験の比重が高いが、個人で対策が立てづらい
- 公務員試験対策のオススメは予備校
公務員試験は、司法試験のように、「勉強しても報われるかどうか分からない試験」ではありません。
適切な対策を取って、効率的に勉強したり、ノウハウを身に付ければ、誰でも合格する可能性がある試験です。
難しいという誰かの言葉や、高倍率に惑わされず、着々と勉強して合格を手に入れてくださいね。
今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。