こんにちは。
元ワーママ公務員のきなこです。
膨大な科目数で高倍率の公務員試験。
穴場の受かりやすい試験種ってないの?
今日は、3回公務員試験に合格し、うち1回は30代後半に公立大学法人職員となったきなこが狙い目の試験種を分析します。
目次
公務員試験の穴場① 教養のみで受験できる試験種
行政職の公務員試験の筆記は専門試験と教養試験に分かれています。
専門試験は法律系、経済系、行政系、事情系の4分野に分かれており、例えば国家公務員一般職だと、そこから8科目を選択し、回答します。
40題3時間の試験時間です。
教養試験は一般知能分野と一般知識分野に分かれています。
一般知能分野は中学受験の数学のような内容である「数的処理」、と文章理解、一般知識分野や社会科学・人文科学・自然科学の3分野から成っています。
40題2時間20分の試験時間です。
中には教養試験のみで受験できるタイプがあり、学習負担が比較的少なく、社会人がチャレンジしやすい試験です。
下記の組織や自治体が教養試験のみで受験が可能です。
- 国立大学法人
- 東京都Ⅰ類B【行政・新方式】
- 神奈川県秋季チャレンジ
- 地方自治体の一部(横浜市、相模原市、静岡市、名古屋市など)
教養試験のみの試験に役立つ記事はこちら。
また、裁判所一般職(事務官)の専門科目は憲法、民法が必須科目で、刑法か経済原論の一科目を選択するのみです。
他の専門科目を含む試験より、勉強の負担が少なくて済むメリットがあります。
また、従来の試験方式ではなく、「基礎能力試験」、「社会人基礎試験」など、教養試験よりもさらに勉強負担が少ない新試験方式を導入する自治体もあります。
基礎能力試験という単語が募集要項で記載されていれば、勉強負担が軽くて済むということになるのでよく確認してください。
公務員試験の穴場② 倍率が低下傾向にある試験種
ここ数年は景気の安定や人材不足により、公務員全般の倍率は減少傾向にあります。
ただし、景気の動向を受けて、不景気に揺れれば、人気は必ず復活するので、「公務員全般が穴場」という傾向でした。
例えば、国家公務員一般職の動向を見てみましょう。
2004年 就職氷河期 10.9倍
2008年 景気上昇↑ 6.7倍
2010年 リーマンショック翌年 11.8倍
2019年 3.9倍
一目瞭然ですね。
しかし、コロナショックにより、2020年度以降は倍率が上昇するかもしれないので、しばらく動向が読めません。
景気だけではなく、日本社会で「人材が慢性的に不足している」状況にありますので、リーマンショック時の水準ほど高くならない可能性はあります。
いずれにせよ、公務員組織の人事担当からは、「数年前では考えられないほど人材が来ない」、「欠員が出てしまう」といった嘆きの声はよく聞こえてきました。
2019年度の採用までは穴場の状況ではあったことは事実です。
公務員試験の穴場③ 団体職員などの準公務員
穴場の試験として、勉強の負担や倍率をお話ししてきましたが、一番おススメなのは団体職員などの準公務員です。
国立大学法人に比べ、公立大学法人の試験はあまり知られていないので、新卒の受験者数が少なく、本気で対策している受験生の割合が低かったたので難易度は低く感じました。
けれども、公立学校共済組合という公務員と同じ健康保険・年金に加入することができ、俸給表や勤務条件も市の職員に準じていたため、待遇は公務員とほぼ同等でした。
ちなみに、市の学校給食センターなど、財団法人や外郭団体も受験したことがあります。
財団法人ですと、公務員と同じ共済組合に加入できない可能性が高いです。
しかし、勤務条件や給与の条件は同程度なので、候補として検討の価値はあります。
公務員試験以外の採用方法関連の記事はこちらです。
https://workmom.biz/kokuritsudaigakusyokuin-saiyou
リクナビNEXTなどの転職サイトを通じたり、市の広報・団体のウェブサイトに掲載されることが多いので、情報をチェックしてみてください。
公務員試験の穴場を狙うためのまとめ
穴場① 教養のみで受験できる試験種
- 国立大学法人
- 東京都Ⅰ類B【行政・新方式】
- 神奈川県秋季チャレンジ
- 地方自治体の一部(横浜市、相模原市、静岡市、名古屋市など)
裁判所事務官一般職の専門科目は少なめで穴場
穴場② 倍率が低下傾向にある試験種
穴場③ 準公務員などの団体職員
情報を知っているか知らないかだけで、勝負がついてしまうことがあります。
受験できる公務員試験を知らなければ、公務員には絶対になれません。
情報収集し、あなたの理想とする人生を手に入れてくださいね。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!