こんにちは。
元ワーママ公務員のきなこです!
公務員試験に独学で合格したいけど
勉強スケジュールはどうしたらいいんだろう?
本日は、TAC通学で1回合格、また、働きながら、完全独学で合格2回した筆者が必勝スケジュールについてお話しします。
なお、きなこの公務員合格歴は以下の通りです。
国家公務員1種(国家公務員総合職)経済の一次合格
国家公務員2種(国家公務員一般職)最終合格
地方公務員(学校事務)最終合格
独立行政法人(教養のみ)最終合格
政令指定都市(行政職・専門科目あり)の受験経験もあります。
詳しいプロフィールはこちらへ
目次
公務員試験独学のスケジュール:勉強時間の考え方
公務員試験全体の勉強時間
まずは、公務員試験の全体的な勉強時間を見てみましょう。
私が大学時代に国家公務員一般職(当時は2種)と政令指定市を目指していた時、TACに通学していました。
約一年間、次のような年間スケジュールで勉強をしていました。
一日平均3.6~4時間程度、年間1300~1500時間の勉強
公務員試験の難易度別勉強時間
試験種の難易度やご本人の勉強のバックグランドによって、必要な勉強量は少し異なりますが、目安は下記のようなことが言えます。
国家総合職>地方上級>国家一般職>教養のみ市役所や警察官
1600~1900 1300~1500 700~1000
※地方上級(=都道府県庁や政令指定都市)
例えば、地方公務員のやとよんさんは、教養のみの市役所を3か月の準備期間で合格しています。
公務員試験を3ヶ月で合格しました!と言うと「教えてください」と言われるので、「独学でいいから参考書は畑中さんで過去問を最低5週して、昼休憩は勉強、朝も早起きして勉強、土日も4-5時間やれば偏差値50大学出身でも合格しますよ!」と伝えても未だに実践&合格してくれる人はいない…
— やとよん|転職活動中 (@yatoyon) August 25, 2020
やとよんさんの場合、経済学部を卒業しているため、「教養試験」のうち、社会科学分野にアドバンテージがあり、より短期間で成果が出ています。
こういった個人の事情や自治体の人気度などで、上記の数字は前後しますが、おおよその目安として的外れな数字ではないこと確認してください。
個人の事情を含んだ詳しい話はこちらに
公務員試験一日当たりの勉強時間
公務員試験は、一年前から常に毎日4時間勉強するという性質のものではありません。
例えば、私は学生時代8月からTACで勉強を始めましたが、
初めのうちは予備校で週に2~3回通学、土日も少し勉強する程度でした。
直前期に当たる4月以降から、8~10時間程度確保するなど、加速していきました。
社会人時代の独学は、ここまでの勉強量は確保できませんでしたが、同じように濃淡がありました。
資格のLECが配布しているパンフレットによると、
2018年度の一日平均勉強時間最多割合は下記の通りです。
- 通常期:2~3時間
- 直前期:8~9時間
公務員試験独学スケジュールを組む前に:勉強する科目を決める
公務員試験の勉強する科目を把握
公務員試験は少し複雑で分かりにくいです。
まずはあなたの受験できる試験がどんなもので、その試験では、どの科目が必要なのか、きちんと把握してください。
例えば「高卒程度の公務員試験」でも30歳位まで受験が市役所もあったりします。
地方公務員において、初級は高校卒業程度、上級は大学卒業程度の試験を意味します。
しかし、この場合、大卒者でも30歳未満なら「高卒程度」の枠で受験が可能ということです。
併願する場合は、全ての併願先の科目を把握しましょう。
そんなあなたは、公務員試験のガイドを入手して、全体像を確認しておきましょう。
上記の冊子はクレアールという公務員予備校が発行している無料の冊子です。
社会人向けとありますが、「経験者採用」以外の、試験概要や出題例は学生と共通しているので、学生の方でも役立つ内容になっています。
約50ページに渡り、公務員試験の仕組みや試験内容が解説されています。
例えば、第一章の内容です。
仕事の種類 / 受験資格 / 区分 / 職種 / 試験スケジュール
数量限定の配布となっているため、ご注意ください。
公務員試験の選択科目の注意点
特に注意が必要なのが、専門科目の「選択科目」です。
併願先と重なる科目を優先的に選びましょう。
例えば、裁判所事務官の一般職を受験する場合、「刑法か経済学」を選択することになります。
ちょっと待ってください。
刑法は「国家公務員」や「地方公務員」では、選択科目に入っていないことが多いです。
これに対し、経済学はほぼ必須の科目です。
法学部とはいえ、刑法がご専門でしたか?
刑法における公務員試験の出題傾向を押さえる余裕はありますか?
試験全体の効率や得意不得意も考えて、科目を選択するようにしましょう。
公務員試験の教養科目の注意点
教養科目で重要なのは、自然科学と人文科学で捨て科目を決めることです。
オススメは大学受験で勉強しなかった科目を捨てることです。
下記のような方は
- 過去勉強した科目数が少ないので+αが必要
- 時間的に余裕があり、手を広げておきたい
人文科学は、歴史系ではなく、地理・文学芸術・思想のどれかをお薦めします。
自然科学は、得意かどうかも大きいですが、暗記が中心になる生物よりも物理・化学の頻出の計算問題に絞って勉強するのが効率的でオススメです。
詳しくはこちらに
公務員試験独学の年間スケジュール(勉強の順番)
公務員試験で選択したり、勉強する科目が決まったら、年間のスケジュールを大まかに捉えましょう。
全体の大まかなスケジュール
実際私がTACの通学や独学をした経験、および、各予備校のカリキュラムを参考に大まかなスケジュールを作成しました。
取り組むべき科目数や月などは、あくまで目安です。
勉強する科目の順番は、こちらで行うことを推奨します。
基本的には演習を通して、インプットも行うのが近道です。
専門科目のある試験
法律系と経済原論の科目は、初学者だったらインプットを先に行いましょう。
基本の考え方を理解してから演習を行うと、応用力が付きます。
きなこは文学部卒で経済学初学者ですが、国家一種(旧国家総合)の経済専門で一次合格を突破しています。
国家一種のための特別な対策は行っていません。
国家二種(旧国家一般)や地方上級のための基礎固めをじっくり行った結果、当日、初見の難易度が高い問題でも取り組める応用力が身に付きました。
国家総合レベル級の難易度が高い問題は、国家一般や地方上級ではあまり見られません。
しかし、多少の応用が必要な場面は出てきます。
法律、経済は応用力が重要です。
基礎部分はしっかり固めましょう。
教養科目のみの試験
上述のスケジュール内でも書きましたが、基本的には全科目並行して勉強を行いましょう。
インプットを兼ねて問題演習をどんどん行っていくスタイルがオススメです。
数的処理や文章理解は毎日勘が鈍らないよう、演習の手を止めないようにしましょう。
それでは、個別具体的にどのように勉強を進めていくか、次項で見ていきます。
公務員独学のための個別具体的なスケジュール
一日のスケジュール
私がTACに通学していた頃の一日の勉強時間は、既にお話しした通りです。
学生さんはこちらを参考に勉強を進めていきましょう。
しかし、社会人の方はなかなか時間の確保が難しいと思います。
私の場合、下記のような隙間時間も活用し、2~3時間確保していました。
- 往復の通勤時間(2時間程度)
スーパー過去問などの演習 - 職場の机に
暗記系の用語を挟む - 職場の昼休憩(食事後30分)
また、直前期は時々、有給を取って勉強時間を確保していました。
特に、育児中は子供が保育園に行かない土日の方がかえって忙しいです。
パートナーの協力を得て時間を確保することも必要です。
こちらはツイートで1000を超えるいいねを頂いた「勉強法」公開したものです。
隙間時間に勉強するための工夫も書かれていますので、ぜひ参考にしてください。
社会人以降に取得
合格した資格試験・TOEIC985
・IELTS 7.0
・公務員試験2回
・英語教員免許(中高)英語は日本人の先生に
習うところからスタート時に育児と仕事も同時に
こなした勉強術や
英語習得までの行動真似するかどうかはお任せします pic.twitter.com/tTJJUrja87
— きなこ🐶英語で挑戦する主婦 (@Kinaco_Inu) August 5, 2020
3か月で地方公務員合格したスケジュール
3か月の準備期間で地方公務員試験(教養のみ)に、社会人で独学合格したやとよんさんに勉強スケジュールをインタビュー記事はこちらです。
超短期間で成果を出したコツを語ってくれましたので、こちらと併せて参考にしてください!
公務員試験独学の必勝スケジュールのまとめ
公務員試験独学者のための必勝スケジュールについてまとめました。
基本の考え方
■全体の勉強時間
一日平均3.6~4時間程度
年間1300~1500時間の勉強
ただし、常に3~4時間勉強する性質ではない
※直前期は4月以降
- 通常期:2~3時間
- 直前期:8~9時間
■勉強する科目を決める
あなたの受験できる試験種がどんなもので、
その試験では、どの科目が必要なのか?
併願する場合は、併願先の科目を把握
■選択科目の注意点
併願先と重なる科目を優先的に選ぶ
■教養科目の注意点
自然科学と人文科学で捨て科目を決める
公務員試験独学の年間スケジュール
基本的には演習を通してインプットも行う
■専門科目のある試験
法律系と経済原論の科目は
初学者だったらインプットを先に
基礎固めをして応用力を身に付ける
■教養科目のみの試験
基本的には全科目並行して行う
インプットを兼ねて問題演習を行う
公務員独学のための個別具体的なスケジュール
■一日の勉強時間
上述を参考
社会人は下記のような隙間時間も活用
また、有給も活用を
- 往復の通勤時間(2時間程度)
スーパー過去問などの演習 - 職場の机に
暗記系の用語を挟む - 職場の昼休憩(食事後30分)
独学はスケジュール管理やモチベーション維持が重要です。
本記事でスケジュールの組み立ての基本を学び、ぜひ試験合格に役立てていってください。