こんにちは。元ワーママ公務員のきなこです。
大学事務の志望動機・・・
大学の事務って窓口以外何やってるんだ、そもそも?
今日は元大学事務職員のきなこが志望動機例文について徹底解説します。
また、現在フリーランスのきなこは「大学職員の面接指導」も行っているのですが
過去、面接指導した方が
倍率17.3倍の公立大学法人職員に最終内定したという実績を持っています。
この面接指導の中で使用した「面接想定質問集と模範解答」が入手できる
記事も最後に内定者の声と共にご紹介しています。
ぜひお見逃しないようにしてください。
地方公務員試験の学校事務枠で採用される学校事務職員(主に公立小中学校に配属される事務職員)についてはこちらの記事になります。

目次
大学事務の仕事内容(国立大学法人等職員・公立大学職員)

大学事務の仕事内容は幅広いです。
学生の履修や学生生活をサポートする教務の部署だけではありません。
一般企業と同じような総務・人事・経理の部署、留学生や海外の大学関連を担当する国際の部署、企業との共同研究などを扱ったりする研究支援の部署、大学病院があれば病院の部署・・・
求められる能力は幅広く、高い専門性が求められるケースもあります。
詳しい仕事内容はこちらに。

しかし、入職時から高い専門性や特定の知識が求められるということではないので安心してください。
大学事務の仕事に求められる能力とやりがい

大学事務の仕事の特徴は部署や担当業務によって大きく異なります。
しかし、県庁や市役所の友人の話を聞く限り、一般行政職に比べると、分野の希望(経理系、人事系など)は通りやすい傾向にあります。
また、お客様は「国立」の大学生なので、真面目でしっかりした学生がやはり多いです。
一般行政職は時に市民から厳しく目を向けられることがある業務もあるので、その点が気になる方には国立大学はオススメです。
定型業務が中心の仕事
会計や給与、旅費請求から成績など、各種データ処理の仕事が該当します。
集中して仕事に取り組める人、正確に決まった手順で物事を進められる人に向いています。
国立大学は複式簿記なので、「簿記」の資格を持っている人も有利です。
数字が計画通りにぴったり合うとき、スケジュール通りに処理が完了した時に達成感を感じます。
別の部署の担当者から問い合わせや質問が来ることもあるので、分かりやすく説明できた時、やりがいを感じます。
対人業務が中心の仕事
学生・教員対応や病院の患者さん対応が含まれる仕事は、コミュニケーションやフットワークの軽さが求められます。
また、留学生や外国人教員も含まれる場合は、日本の常識とは全く異なる発想へ、柔軟に転換できる人に向いています。
大学の構成員は教員、医療従事者、技術職員、学生など多職種で、また多国籍なので、人とコミュニケーションを円滑に行うのが得意な人には向いている仕事です。
人から感謝される、人と信頼関係を築くことができるというのがやりがいになります。
専門性の高い仕事
大学の中には専門的な知識を要する部署も中にはあります。
国立大学の場合、法科大学院の修了生は法務室で、弁護士有資格者の下、大学の契約書のレビューを任されているケースを見ました。
産学官連携担当で、弁理士資格を取得し、専門的に知財に関わっている事務職員も見たことがあります。
このように、法律や知財の知識を生かして活躍できる道もありますが、人事異動は必ずありますので、その点は注意してください。
語学に関しては、語学ができる職員は一定数いるので、語学スコアがあれば必ず国際系への異動ができるとは一概に言えません
しかし、英語に関しては、国際化が進んでいる大学だと、国際系のみならず必要になることが増えています。
海外事務所を持っている大学は、英語での契約書を扱うケースもあります。
従って「TOEICの高いスコアは間違いなく有利」です。
職務を通じて、専門知識や技能が深まる点にやりがいを感じます。
当ブログのTOEIC対策記事はこちら

国立大学 教務系、国際系の部署の実話

きなこは大学での勤務経験が10年以上あります。
私の経験談にはなりますが、ぜひ志望動機ふくらます際の参考にしてください。
教務系の経験談
一昔前は、出世頭は「総務・財務へ」という流れでしたが、法人化後は特色ある教育を押し出さねばならなくなり、教務系の人事も重視されているのを感じます。
さて、学生対応を含む業務内容の場合、マルチタスクが求められます。
例えば、教務担当だと
事務仕事
+学生の窓口相談
+教員から講義室の不具合対応
+教員からの問い合わせ対応
+証明発行機の不具合対応
仕事にキリがつかないまま、呼ばれて仕事を中断することはしょっちゅうなので、一つのことに集中して事務処理をするイメージの「事務仕事」とは少し違います。
大学は「集中して事務処理する仕事」の方が多いので、教務に初めて異動すると、戸惑う職員も多い様子でした。
しかし、他の部署とは違い、学生との接点も多く、感謝される場面も多いので、教育に携わりたいという理由で大学を志望している方は、よりやりがいが持てる部署です。
国際系の経験談
他の部署よりも柔軟性や臨機応変さが求められます。
例えば、発展途上国との仕事だと、「突然、真逆の法令が出たので、真逆の方針を打ち立てなければならない」ということは珍しくありません。
また、日本の常識では考えられないことが海外ではあります。
例えば、ある国では小数点以下の貨幣は流通していないけれど、150.98で物が売られているので、現金と帳簿が合わなくなるということがありました。
海外の事情をよく分からない大学の内部担当者と折衝しなくてはならないので、高度なコミュニケーション能力が必要です。
私はこの「公務員らしくない」仕事がすごく合っていて、仕事が楽しくて仕方なかったです。
しかし、整った規範に沿って物事を進めたい人には苦痛になるようなので、向き不向きが分かれる仕事です。
語学力も必要ですが、向き不向きの問題の方がハードルとなるように感じました。
大学事務に英語が必要とされる背景を詳しく解説
※文部科学省の国際化戦略の歴史も書いているので
志望動機作成に役立ちます

きなこが国際系の部署で仕事をしていた頃の話

大学事務の志望動機:合格者の例文を公開!

志望動機は上記の仕事内容や、仕事で得られるやりがいを参考に、自己分析を経て知った自己の強みを踏まえて書いてください。
自己分析の詳しい方法はこちら。

ここでは合格者であるきなこの例や友人に聞いた回答例を紹介します。
作成の際の参考にしてくださいね。
自分を育ててくれた大好きな母校である貴学に恩返しがしたいと思い、志望した。履修計画がうまくいかず、悩んでいた時には事務職員の方に導いてもらった。自分も同じように、後輩の悩みを解決し、社会へと送り出す手助けがしたいと思う。
母校愛を語る受験者は多いので、具体的なエピソードを添えるとより説得力が増します。
人を育てる教育の仕事にやりがいを感じて、教員を志望していた。しかし、教育実習で現場の部活動の様子などを見て、子供を持った後も続けていくには厳しい現実があることを知った。また、綿密に計画を立てるのが得意なので、教員よりも事務職により適性があると感じた。生涯女性としてキャリアを続けていける環境が整っており、教員免許で得た知識を生かして学生対応にも生かせる大学事務職員を志望した。
ワークライフバランスの実現をキーワードに挙げたという同期は他にもいたので、やりたいことと併せて伝えられれば、問題ありません。
「ずっと仕事を続けたいから」という前向きな理由につなげれば、説得力が増します。
私自身も教員免許を持っていたので、「先生になぜならないのか?」と聞かれましたが「ワークライフバランス」と、「事務に適性がある性格である」こと、「これまでの事務職経験を生かしたい」ことを強調しました。
その他大学職員に関する記事はこちら


倍率17.3倍の公立大学法人職員に最終内定!採用面接質問集と模範解答
冒頭にもお話しした通り、
きなこは大学職員の転職指導をフリーランスの活動の一部として行っていますが、
17.3倍の倍率を勝ち抜き、見事公立大学法人職員内定者を輩出しました。
この、面接指導した際に使用した想定質問集と
模範解答をnoteで公開しました!
※プライバシー保護の観点からTさんの実例そのものではありません。
Tさんのお答えのエッセンスを踏まえ、
私が模範解答として書き直しています。
以下、Tさんのお喜びの声です。


大学事務の志望動機まとめ
大学事務の志望動機作成に役立つ情報をまとめました。
大学事務の仕事内容
教務 :学生の履修や学生生活をサポートする
総務・人事・経理
国際 :留学生や海外の大学との交流を扱う
研究支援 :企業との共同研究などを扱う
病院
大学事務の仕事に求められる能力とやりがい
定型業務が中心の仕事
→ 正確性や集中力
正確にやり遂げた時の達成感
対人業務が中心の仕事
→ コミュニケーション能力・柔軟性
人に感謝された時、信頼関係を築けた時にやりがい
専門性の高い仕事
→ 法律や知財の知識、語学力など特定のスキル
職務を通じて、専門知識や技能が深まる点にやりがい
教務系・国際系の部署はきなこの経験談を参考に
教務はマルチタスク能力が求められる
国際は柔軟性とコミュニケーション能力が重要
大学事務の志望動機
例文を参考に、説得力ある動機を考えて!
母校愛を押し出すなら具体的なエピソードを入れる。
ワークライフバランスを動機に入れてもOK。
志望動機はあなたがどれだけ大学事務になりたいか、熱意を伝えるための手段です。
しっかり自分の中で落とし込んで、面接官にアピールをしてくださいね。
今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。