こんにちは。きなこです。
TOEICリーディングパートって、いつも時間切れしちゃう・・・
効果的にスコアアップする勉強法ってないの?
こんなお悩みを抱えてるあなた。
本日は、TOEICの時間配分と時間節約法をお話しします。
また、リーディングパート全体の対策法もお話しします。
TOEICと一緒に英語力をあげたい人はこちら
TOEIC全体の記事はこちら
きなこの英語に関する実績は下記のとおりです。
- 旧帝国大学文学部言語学専攻
- カナダ留学経験あり(1年半)
- TOEIC985点取得
- 英検準1級取得
- IELTS Overall7.0
Listening8.5 Reading 6.5 Writing 6.0 Speaking 6.5※Readingでは最高8.0を得点
主な職歴は教育行政公務員ですが、国立大学研究員時代、国際労務担当として海外の労働法調査など行っていた経験があります。
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目次
TOEICリーディング(R)の時間目安とその対策は?
パート別時間配分目安
リーディングのパート別時間配分目安は下記の通りです。
Part | 1問当たり 最大時間配分 |
Part全体 目安時間 |
Part5 | 20秒 | 10分 |
Part6 | 30秒
※2分~2分30秒/1題 |
10分 |
Part7 | 1分~1分30秒 | 55分 |
Part5はできるだけ早く回答し、Part6や7へ余分に時間が回せると理想的です。
基本対策❶時間以内に答えが出ないものは線を引く
時間配分以上に考え込むものは「これが正解かな?」と思うところだけ、該当する回答の○に線を引きます。
後で再検討し、まとめて塗りつぶしましょう。
再検討の時間がなくなっていれば、線の箇所を塗りつぶすだけでOKです。
基本対策❷全問解かない
800点を目指す位までの方は「全問を解く」という考えを捨ててください。
分からない問題は思い切って捨て、確実に点が取れる問題を取ってください。
特に初心者であるほど、このコツを頭に入れてください。
Part別に取捨選択のコツは次で見ていきましょう。
TOEICリーディング(R)パート別時間配分術
Part5
Part5全体の記事で、コツをさらに詳しく解説しています。
目標スコア別の記事もありますので、参考にしてください。
Part5を短時間で解くコツは以下の通りです。
問題文を全て読んで理解する必要はない
「選択肢から」読み、❶~❸のいずれかを見極める
❶全文を読まなくてもOK
質問文は空欄の前後のみ読めば答えが出る!
【出題パターン】
前置詞
接続詞(範囲が狭いもの)
品詞
❷全文を読まないとダメ
【出題パターン】
接続詞(範囲が広いもの)
語彙
→ 分からない単語が並んでたら捨てる
代名詞・関係代名詞
→ 代名詞で迷ったら、初心者は思い切って捨てる
❸①か②の、どちらかはっきりしない
動詞の形
→ 受け身の問題で迷ったら、初心者は思い切って捨てる
比較級
Part6
Part6全体の記事で、コツをさらに詳しく解説しています。
目標スコア別の記事もありますので、参考にしてください。
Part6を短時間で解くコツは以下の通りです。
問題文を全て読んで理解する必要はない
「選択肢から」読み、❶~❸のいずれかを見極める
❶一文で判断できる型
【問題パターン】
前置詞
接続詞(範囲が狭いもの)
品詞
関係代名詞
❷一文で判断できない型
※のパターンは一文で判断できる場合もあり
【問題パターン】
接続詞(範囲が広いもの)
語彙
→ 分からない単語が並んでたら捨てる
代名詞※
→ 代名詞で迷ったら、初心者は思い切って捨てる
動詞※
❸文章挿入型
空所に入る一文を選ぶ。
空所は文頭・文中・文末のパターン
→ 難易度が高いので初心者~中級者は捨ててもよい
特に文中の空欄は難易度が高い
Part7
Part7全体の記事で、コツをさらに詳しく解説しています。
目標スコア別の記事もありますので、参考にしてください。
Part7を短時間で解くコツは以下の通りです。
基本対策
設問から読む
❶設問を読む
設問の質問文を理解する、選択肢はざっとの理解
❷本文を読む
設問のキーワードを見つけたら止まる
❸設問と選択肢に戻って回答を出す
設問と問題文の順番はだいたい一緒
Aの回答を見つけたら、Bの回答はそれ以降の文から答えを探す
スラッシュリーディングを使う
英語を日本語に訳さず、英語のまま、頭から理解していく
意味の塊ごとに「/」を入れて、塊ごとに理解する
構成別対策
構成は1つの文、2つの文、3つの文の3パターン。
文の数=時間がかかるという訳ではない。
大事な視点は
見た目の文量に対し、設問が何個あり、効率がよい問題はどれか?
×1つの長い文 → 設問2個
◎2つの短い文 → 設問5個
ただし3つの文の中に「表(価格表やメニュー)」が含まれているパターンは、表はほとんど読まなくてよいので、2つの文の形式と考えてもOK
トピック別対策
これらのトピックが取り上げられるが、
- 手紙・Eメール
- チャット
- 告知
- 広告、求人広告
- 記事
次のトピックは後回しにする。
理由は他のトピックより、一文が長くなりがちなためである。
*手紙やE-mail
*記事
手紙は出題の頻度が下がっている。
時間的余裕がなければ、「手紙の演習は後回し」もOK
記事は、「文章の目的」や「文章の趣旨」を全文から読み取る
他の形式よりも難しい。
問題パターン別対策
これらのパターンが考えられるが、
- 内容把握
- 概要把握
- NOT
- 文挿入
- 語彙
❷~❹は❶に比べ、回答まで時間がかかる傾向にあるパターン。
❺はPart5や6と同じ。
不明な単語が並んでいる場合は、思い切って捨てる。
TOEICリーディング(R)の基本対策
上記まではテクニック的なお話をしました。
ここでは、TOEICのリーディングパートの基礎体力をあげる対策をお話しします。
次の3つの力を上げることが必要です。
❶文法力
❷語彙力
❸読解力
順番に見ていきましょう。
❶文法力
文法力は、演習を通して身に付けていくのが効率的です。
Part5やPart6の文法問題を解きながら、分からないところがあれば、文法書で辞書のように調べていく、という方法をお薦めします。
Part7の読解でも一文ずつの精読で、分からない点は文法書を当たってください。
オススメの参考書・文法書はまとめて後ほど紹介します。
❷語彙力
語彙力は次の方法で鍛えることができます。
語源で覚える → 体系的な理解が進む
文脈で覚える → 理解が定着する
語源で覚える
語源は漢字でいう「偏やつくり」です。
鰆が読めなくても、「春が旬の魚?」と何となく想像が付きますよね。
英語も同じで、単語は分解すると、意味の推測ができます。
上記の例でいうと、「quire」は求める
「Re」は「繰り返し」
→ Re+quire 要求する
「Ac」は「外へ」
→ Ac+quire 獲得する
「In」は「中へ」
→ In+quire 尋ねる
語源を覚えれば、知らない単語でも何となく想像がつくようになります。
実際に問題を解く際に、周りの文脈も使えば、意味がさらに具体的に思い浮かべられます。
こんな参考書もあります。
TOEICに特化したものではありませんが、理解の補助に使うのもよいでしょう。
英単語の語源図鑑
語源で覚える英単語のベストセラー、語源部門ではAmazonで1位の書籍です。
文脈で覚える
文脈で覚えるとは、単語を実際に使われている文章の中で覚えるという意味です。
文法問題や読解問題で登場した単語は記憶に残りやすいです。
また、単語単体ではなく、実際の使い方が文章の中で分かるという点でも優れています。
参考書の使い方の記事で、問題演習で出てきた「分からない単語」は別途ノートでまとめようと書いたのはこのためです。
文脈で語彙を増やすのにオススメの教材として、速読英単語シリーズがあります。
文章を読みながら単語を覚えることができるもので、きなこは旧帝大文学部の合格を勝ち取った高校生時代から愛用しています。
TOEIC600点を目指す人向け
Basic
読解力
読解力を上げるには
❶語彙力アップ
❷ディスコースマーカーの役割を覚える
❸英語は初めの文が重要と理解する
が必要です。
そして、繰り返し英文を読む練習が大事です。
❶の語彙力は、前項と共通事項になります。
ディスコースマーカーの役割を覚える
ディスコースマーカーの役割を覚えると、「話の流れが読めるように」なります。
ディスコースマーカーとは文章の展開のしるしとなる語句で、butなどの接続詞が主な例です。
ディスコースマーカーを使うと、2つの効果があります。
・分からない単語の意味が推測しやすくなる
・文章の要点が分かりやすくなる
例えば、逆接の「but」の例を見てみましょう。
皆さんはvulnerableという単語、辞書を調べずにすぐ分かりますか?
ところが、次を見てください。
…..vulnerable, but ……powerful.
powerfulの反対なので、「弱い」という趣旨の言葉ということが分かると思います。
vulnerableは傷つきやすい、とか、弱いという意味の単語です。
そして、逆接は後半の要素が「主張したいこと」というのが多いので、powerfulに注目して読むと、文章の要点が捉えやすくなります。
Part5の記事では「接続詞」として触れましたが、主な意味や機能を覚えていくと便利です。
譲歩
主張と反対の内容を述べる
例
Of course McDonald’s tastes good but Mos the best.
もちろんマックもおいしいけど
【譲歩】
モスが一番
【主張】
of course | もちろん |
certainly | たしかに |
Indeed | なるほど |
逆接
主張を目立たせるために、反対の内容の文をつなぐ
例
Of course McDonald’s tastes good but Mos the best.
もちろんマックもおいしいけど
【逆接】
モスが一番
【主張】
but | しかし |
however | |
although |
対比
2つの要素を比較する(後半を強調が多い)
例
Tom always goes out with friends while his sister studies hard.
トムはいつも友達と
出掛ける一方
【対比】
妹は勉強熱心だ
【強調】
while | 一方で |
on the other hand | 他方 |
例示
具体例を挙げる
例
I study English everyday. For example, I memorize one English word a day.
私は毎日英語を勉強する
例えば
【例示】
1日、1つの英単語を暗記する
【具体例】
for example | 例えば |
for instance |
言い換え
例
My grand father is hard of seeing. In other words, he is blind.
祖父はほとんど目が見えない
言い換えれば、
【言い換え】
盲目なのだ
【具体例】
in other words | 言い換えれば |
that is | すなわち |
結果
最終結論を言う
例
I stopped exercising. As a result, I have gained weight.
運動をやめた。
その結果、
【結果】
私は太った。
【具体例】
therefore | その結果 |
as a result | |
consequently |
ディスコースマーカーを分かりやすくまとめている参考書はこちらです。
長文自体は難易度が高いため、初心者の方は、別冊の「ディスコースマーカー・ハンドブック」を覚える用途で使うのがオススメです。
英語は初めの文が重要と理解する
英語において、初めの文は非常に重要だということを覚えてください。
初めの文に注目すると、文の概要を掴むことができます。
第一に、英語の学術的な論文は、大原則として初めの文に「話題」が現れるからです。
複数の段落がある場合も、「初めの文」にトピックです。
その文で触れられるテーマが端的に書いてあります。
※学術論文の場合なので、ビジネス文書や新聞記事に100%当てはまる訳ではありません。
また、ビジネスの文書に関しては、単刀直入が原則です。
いわゆる「結論ファースト」です。
トピック別の傾向は下記の通りです。
- 記事形式 → 初めの文に話題
- メール、手紙、告知 → 結論ファースト
- 広告やチャット → あまり当てはまらない
英語の文章構造、概要はこちらです。
「パラグラフ≒段落」と捉えてください。
パラグラフ(段落)内の構成も、全体の文章構成とほとんど同じです。
- 第1パラグラフ → トピックを提示
- 第2パラグラフ以降 → 具体的にトピックが深まる
- 最終パラグラフ → 結論
詳しい解説はこちら
パート別対策法
パートによっては、スコア別の対策もありますので、参考にしてください。
TOEICリーディング(R)対策まとめ
TOEICのPart7(長文問題)の対策についてまとめました。
Part | 1問当たり 最大時間配分 |
Part全体 目安時間 |
Part5 | 20秒 | 10分 |
Part6 | 30秒
※2分~2分30秒/1題 |
10分 |
Part7 | 1分~1分30秒 | 55分 |
基本対策❶時間以内に答えが出ないものは線を引く
基本対策❷全問解かない
Part5対策の基本
問題文を全て読んで理解する必要はない
「選択肢から」読み、
全文読まなければいけない問題か、
全文読まなくてもよい問題か見極める
Part6対策の基本
問題文を全て読んで理解する必要はない
「選択肢から」読み、
一文で判断できる問題か、
一文で判断できない問題か見極める
Part7対策の基本❶
設問から読む
設問と問題文の順番はだいたい一緒
スラッシュリーディングを使う
Part7対策の基本❷
:構成別
見た目の文量に対し、設問が何個あり、
効率がよい問題はどれか?考える
Part7対策の基本❸
:問題パターン別
❷~❹は時間がかかるので、後回しでもOK
❺は知らない単語なら捨てる
❶内容把握
❷概要把握
❸NOT
❹文挿入問題
❺語彙
リーディングパートの基礎体力をあげる対策
❶文法力
演習を通して身に付けていくのが効率的
❷語彙力
語源で覚える → 体系的な理解が進む
文脈で覚える → 理解が定着する
❸読解力
語彙力アップ
ディスコースマーカーの役割を覚える
英語は初めの文が大事と理解する
各詳細の記事も確認しながら、スコアアップにぜひつなげてください。