こんにちは。
元ワーママ公務員のきなこです!
と、思い悩んでいる、そこのあなた。
悩みは当然です。
公務員試験の教養試験には下記の科目全てが含まれています。
- 国語(現代文・古典)
- 英語
- 数学
- 化学、生物、地学、物理
- 世界史、日本史、地理、文学思想・芸術(←いわば、倫理)
- 政治、経済、法律、社会(←いわば、政経)
意外と知られていない事実ですが
3年で準備する大学受験よりも
平均1年で準備する公務員は科目数が多い
です。
こちらにたどりついたあなたは、独学で対策を考えている方だと思います。
大学受験でも独学は大変ですよね。
正しい戦略で挑まなければ、この膨大な科目の公務員試験に一人で打ち勝つことはできません。
この記事では、教養試験を勉強する際の戦略についてお話ししたいと思います。
細かいテクニックというより、勉強を進める上での指針のようなものです。
なお、管理人のきなこは
国家公務員1種(国家公務員総合職)の一次合格含め
3回公務員試験に合格した経験があり
再現性の高いノウハウを持ち合わせています!
詳しいプロフィールはこちらへ
目次
教養試験の科目別戦略(全体像)
さて、さっそく公務員試験の教養の戦略を科目別でお話します。
戦略はこんな感じです。
それでは、一つずつ詳しくみていきましょう!
人文科学・自然科学は捨て科目を決める
まずは、一般知識分野の対策です。
専門試験も受験する人は社会科学の対策は不要です。
専門のレベルの試験で点数が取れれば、教養は絶対取れます。
教養試験のみ受験する人は、きなこ式必勝法「お薦め参考書を3回解く&誤答は解説で理解を深める」で、頭に叩き込んでくださいね。
(きなこ式必勝法はこちらの「社会人必見!公務員試験必勝の勉強法」をどうぞ)
社会科学は、人文科学や自然科学より、出題数が多い傾向です。
また、出題範囲や頻出問題が限られていますので、効率的に勉強できます。
そして、法律や経済は考え方を押さえれば正答できる問題も多いです。
一般知識分野の中では、一番多くの時間を割いて勉強してください。
さて、重要なのは、下記の人文科学・自然科学のポイントです。
大学受験で勉強した経験がない科目を捨てる
人文科学は「世界史・日本史・地理・文学芸術・思想」、自然科学は「生物・化学・物理・地学・数学」が内訳ですが、1科目につき、1~2問しか出題されないからです。
古代ローマ帝国のハドリアヌス帝から、第二次大戦のムッソリーニまで勉強できる?そして「世界」はイタリアだけじゃないからね・・・
受験経験のない科目まで広げたい場合・・・
時間に余裕があったり、試験の難易度が高く、正答率をあげたいケースもあると思います。
この場合、人文科学は、歴史系ではなく、地理・文学芸術・思想のどれかをお薦めします。
歴史に比べれば、頻出分野と範囲が限られています。
自然科学は、得意かどうかも大きいですが、物理・化学の頻出の計算問題に絞って勉強するのは効率的です。
生物・地学は暗記系のものが多く、当日ど忘れしたら終わりですが、計算問題は公式さえ覚えておけば、再現ができますよね。
したがって、人文科学と自然科学で迷ったら、計算問題を含む自然科学を優先しましょう。
数的処理は毎日トレーニングを。資料解釈も忘れるな!
次は一般知能分野のうち、数的処理です。
公務員試験の教養試験の4割を占める最重要分野です。
ポイントは
毎日問題を解いてトレーニング!
良問を通して解法を身に付け、数をこなして練習しましょう。
空間把握(図形問題)はセンスによるものが大きいので、苦手な人はあまり時間をかけない方がよいでしょう。
しかし、立体を平面上に落として考えたり、センスなしでも正解できる問題もありますから、そういうものは訓練しておくべきです。
きなこが実際使った参考書は、そういったノウハウが学べるものになっています。
対策で見落としがちなのが平均3~4問出題される資料解釈は、簡単な計算で、時間をかければ、誰でも正解できます。
短時間で正確に解けるようになったら、良いと思いませんか?
いつまで経っても、頭に思い浮かばない図形の切り口と格闘するより有意義です!
私は下記の原則だけ覚えて、あとはひたすら、早く解く訓練をしました。
- 計算はできるだけしない方法で大小を比較する。
- 選択肢は1から検討しない。4→3→5→2→1と検討する。
①は、例えば・・・
割り算は分数
→ 分母・分子の大小で比較
分母が等しい
→ 分子の大きい方が大きい数
といったノウハウを参考書で学習し、練習で身に付けていくということです。
②は、出題者の意図を逆手に取るということですね。
なので、1や2でいきなり正答を置くことはあまり考えられません。
かといって、5はズバリすぎるので、上記の順で検討をお薦めします。
文章理解は毎日数問解く。英語は勉強を!
三つ目は一般知能分野のうち、文章理解です。
こちらも対策を忘れがちですが、出題数は国家公務員一般職で11問、捨てるのはもったいないです。
文章理解のポイントは
勘を忘れない程度に、毎日数問解くようにする
国語(現代文と古典)
古典が苦手な人は問題数も少ないので、捨ててもOKです。
捨て科目にした場合、当日は、勘を頼りにいきましょう!
現代文は下記4つの問題パターンを覚えるのがポイントです。
- 内容把握:文と合致する選択肢を選ぶ問題
- 要旨把握:文の要旨として妥当な選択肢を選ぶ問題
- 文章整序:文章を正しい順に並び替える問題
- 空欄補充:空欄に入る言葉を選ぶ問題
内容把握が頻出ですが、文章整序・空欄補充は練習して注目する部分の感覚をつかむと点数が伸びやすいので、練習は特に有効です。
英語
英語が苦手なあなたは・・・と言いたいところですが、英語は勉強をお薦めしています。
- 教養試験の1~2割を占める得点源になる
- 英語ができると面接に有利になる
という相乗効果を持つ2つの利点があるからです。
また、試験種によっては、
- 専門科目を英語で選択できる
- TOEICなどのスコアが加点になる
という利点があったりしますね。
国際化は公務員組織にも広がっています。
私は国立大学での経験が一番長いのですが、入職後にTOEIC受験を義務付けているケースも見ました。
TOEIC985点取得経験を持つきなこが勉強法をまとめましたので、参考にしてください。
模試は必ず受験し、自分の立ち位置を確認。
最後に、模試で自分の立ち位置を正確に把握しましょう。
合格の可能性が低いことが分かれば、勉強方法や時間を改善することができますよね!
2~5月辺りに2回受験すれば十分です。
え、5回も受けたっけ?
予備校の通学・通信生でなくても、模試は受験できます。
2回はLEC・TACなど、別の予備校のものを受けることをお薦めします!
そして、持ち帰った模試の問題およびその回答を有効活用することも忘れないでくださいね。
模試は参考書と同じと考えてください。
むしろ、予備校がその年の問題傾向を予想して作ったものですから、それ以上かもしれません!
時間を置いて必ず3回解きましょう。
その際、本番と同じ時間配分で解くようにすると、時間感覚をつかむ練習にもなります。
せっかくお金を払って受ける模試なので、3回勉強して元を取りましょう!
以上が教養試験勉強の際、考えるための4つのコツになります!
公務員の教養試験4つの対策まとめ
公務員試験の教養を勉強する際の戦略をお話してきました。
勉強を頑張らなくては、と意気込んで読んだのに、「捨て科目」や「計算をしない」という言葉に拍子抜したあなた。
人の時間も能力も有限です。無限ではありません。
「目的」のために、重要なところにだけ力を注ぐという考え方は非常に重要です。
あなたの目的は公務員試験合格で、
教養試験で100点を取ることではありません。
最小限の力で最大限の効果を発揮できるよう、勉強の割に報われない分野は切り捨ててしまおうという思い切りは大事ですね。
これは、仕事でも非常に有効な考え方です。
でないと、本当に必要でないダブルチェックばかりに追われて、残業ばかり・・・なんてことにもなりかねません。
これから初めて社会人になられる学生さんがいらっしゃいましたら、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
この記事があなたの公務員試験合格につながっていくこと、祈っています!