こんにちは。
元ワーママ公務員のきなこです!
公務員試験はお金をかけず、独学で合格したい!
社会人だから予備校通学は厳しいので、独学で合格したい。
正しい戦略を知っていれば、独学は可能です。
私は働きながら、完全独学で2回公務員試験に合格しました。
しかし、これは、大学3年生から公務員予備校のTACで1年間みっちり勉強し、公務員試験の戦略を身に付けたことが大きいです。
この記事では、私が3回の公務員試験合格経験から身に付けた、独学で成功する戦略をお話しします。
なお、管理人のきなこは
国家公務員1種(国家公務員総合職)の一次合格含め
3回公務員試験に合格した経験があり
再現性の高いノウハウを持ち合わせています!
詳しいプロフィールはこちらへ
目次
公務員試験独学の前に試験制度を知ろう
公務員試験制度は複雑です。
国家公務員と地方公務員では、試験の仕組みが異なります。
国家公務員は「一次試験、二次試験に合格しても、官庁訪問で省庁ごとに面接を受け、特定の『○○省』で内定をもらわなければ採用されない」という複雑な制度があります。
また、受験先の自治体によって、試験科目の内容が異なったり、
対象年齢や学歴が異なったり、名称が違ったりしていて混乱しがちです。
地方公務員において、初級は高校卒業程度、上級は大学卒業程度の試験を意味します。
しかし、この場合、大卒者でも30歳未満なら「高卒程度」の枠で受験が可能ということです。
なので、こちらを志願するなら、地方初級の問題集を入手しなければなりません。
思い込みで「自分は大卒だから地方上級」を買ってしまったら、勉強の時間を無断にしてしまうことにもなりかねません。
心配な方は、公務員試験のガイドを入手して、全体像を確認しておきましょう。
上記の冊子はクレアールという公務員予備校が発行している無料の冊子です。
社会人向けとありますが、「経験者採用」以外の、試験概要や出題例は学生と共通しているので、学生の方でも役立つ内容になっています。
約50ページに渡り、公務員試験の仕組みや試験内容が解説されています。
例えば、第一章ではこのような内容がまとめられています。
仕事の種類 / 受験資格 / 区分 / 職種 / 試験スケジュール
第三章の内容はこんな感じです。
試験内容 / 出題例 / 新形式の試験 / 論文試験テーマ
面接試験質問例 / 集団討論課題例 /
社会人経験者採用試験の要項(自治体名、受験資格、試験内容、倍率、初任給)
数量限定の配布となっているため、配布が終わってしまう前に入手してください。
公務員試験勉強独学のメリットとデメリット
まずは公務員試験勉強独学のメリットとデメリットを見ていきましょう。
公務員試験勉強独学のメリット
- 金銭的なコストが少なくて済む
市販の教材を買い揃えば、事足りますので、当然、コストは最小限で済みます。
予備校に通学すると、国家一般職や地方上級を目指す場合、
30万前後かかってしまいますし、通信特化の学校として、紹介しているクレアールでも26万位費用がかかります。 - 通学時間の節約
近隣に予備校がない人にとっては、通学時間の節約になります。そういった時間の節約が可能です。
独学は、お金や時間をなるべくかけずに勉強したい人に適切な方法だと言えます。
公務員試験勉強独学のデメリット
- 公務員試験を効率よく勉強できない可能性がある。
公務員試験は誰にでもチャンスのある試験ですが、量が膨大です。
基礎から応用に積み上げやすい勉強の順番や、試験で頻出傾向にある問題を優先して解く必要があります。
しかし、個人の自習ではその情報収集や勉強のサポートを受けられないデメリットがあります。
- モチベーション維持が困難になる。
公務員試験の勉強は1年単位です。
通学すると、同じような環境の友達が継続していることで、自分も共に高められるという効果がありますが個人で勉強していると、モチベーションの維持が困難になりがちです。
また、予備校に通うという決断をすると、「出費」が発生しています。
人は快楽を求めるより、痛みを避ける力の方が強いとも言われます。
予備校に通う場合、損をしないように元を取ろうという意思の力が働きますが、独学ではその働きがありません。
メリットとデメリットを勘案し選択する必要があります。
次の章では、公務員試験の独学で成功しやすい人の特徴をまとめました。
自分と照らし合わせて、適性を判断していきましょう。
公務員試験独学で合格できる人の特徴3つ
私の経験と知人の例も踏まえ、まず、独学合格できる人の特徴3つを見ていきましょう。
- 結果を出せる勉強方法を持っている人
- 理系センスがある人
- 法律学部・経済学部出身の人
この特徴の全てを備える必要はないですが、当てはまる数が多いと、確率が高まります。
公務員試験の難易度や倍率と照らし合わせ、客観的な自分の立ち位置も確認しましょう。
一般的な難易度
国家総合職>道府県庁・政令指定市>国家一般職>教養のみ市役所
これはあくまで一般論です。
筆者は国Ⅰ(旧・国総)の一次を受かりましたが、地元の政令市は一次落ちです、涙。
公務員人気が強く、地元志向の強い地方は注意してください。
倍率については、下記の記事でも解説しています。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
1.結果を出せる勉強方法を持っている人
公務員試験の準備期間は一年程度です。
私が国家公務員2種(一般職)と地方上級第一志望で合格を目指していた時の、TACのカリキュラムを見てみましょう。
TACでは、年の講義は全211回。
1コマ3時間×211回=633時間
問題練習のアウトプットにインプットと同じ時間をかけるとすると、
合計1300時間
が必要という計算です。
つまり、一日平均3.6~4時間程度
年間1300~1500時間の勉強が必要という計算です。
志望先別の詳しい勉強時間の考え方はこちら
コツコツ勉強する習慣がないと、合格は厳しいということが言えます。
そして、「必勝勉強方法」を持っていることが重要です。
例えば、私は
同じ参考書を3回解く!
誤答の解説を理解するまで読む!
というシンプルな勉強方法を実践していました。
これは高校時代から実践している勉強方法ですが、大手予備校に通うことなく旧帝に現役合格し、また、公務員試験を3回合格という実績を残しています。
こういう実績出せる勉強方法を持っている人は強いです。
オススメ参考書と必勝勉強法を紹介した記事はこちら
勉強の習慣化についてのコツは
英会話の記事ですが、こちらが参考になります。
2.理系センスがある人
教養試験で、数的処理は出題数の4割程度を占めます。
数的処理は、中学受験で出てきそうな計算問題や、図形問題が主です。
簡単な計算でグラフを読み取る資料解釈という問題もあります。
つまり、理系的思考に関わるものなのです。
完全独学で「国家二種公務員(現国家公務員一般職)」の現役合格を勝ち取った友人は「あの脳トレみたいなやつ、得意だったからさぁ~」と言っていました。
3.法律学部・経済学部出身の人
公務員試験において、法律・経済の知識も非常に重要です。
専門科目がある試験種の場合は、必須になりますが、
教養試験のみの試験種も重要なポイントです。
教養試験では、一般知能分野のうち「社会科学」の分野で「法律経済」の知識が必要です。一般知能分野は、人文科学・自然科学・社会科学と分かれています。
社会科学は、他の2つと比べて、出題範囲・頻出分野が限られているし、出題数も多い傾向にあります。
また、時事問題を理解するための基礎知識にもなります。
したがって、法律系・経済系学部の人は独学に有利です。
ちなみに、理系的センスがある友人として紹介した人物は経済学部の出身でした。
(旧帝卒で、1も揃ったパーフェクトな人物です!)
以上、3つが公務員試験を独学で合格できる人の特徴となります!
その他
教養試験の自然科学や人文科学において、国公立大学出身の方が受験勉強している科目が多いのが理由です。
しかし、自然科学や人文科学は他の科目で十分挽回が可能な出題割合です。
したがって、決定打にはならないと、私は考えます。
(もちろん、相対的には有利にはなります。)
1~3のうち、特に1は最重要ポイントにです。
なお、2018年以降、地方公共団体の教養試験の内容が変わったことにより、一般知能分野の数的処理・文章理解に重きが置かれるようになった自治体もあります。
さらに合格に近づくためには、英語もポイントになるので、下記の記事を参考にしてください。
公務員試験独学のスケジュール
上記でも触れましたが、公務員試験は
志望者の多い地方上級・国家一般職を例にとると、
一日平均3.6~4時間程度
年間1300~1500時間の勉強が必要です
従って、一年が平均的な準備期間です。
それでは、一年間ずっと4時間毎日勉強しなければならないか?というとそうではありません。
試験本番3か月前、それ以前と濃淡をつけて勉強するのが一般的です。
詳しいスケジュールはこちらにまとめました。
予備校でも組まれている効率的な勉強の順番も説明しましたので、参考にしてください。
当ブログでは3か月で教養のみの試験に合格した現役地方公務員のインタビューも掲載しています。
公務員試験独学の勉強方法のコツ
公務員試験独学には
- 勉強を習慣化させる
- よい参考書を選ぶ
- 参考書を効果的に使う
ことが必要です。
こちらにオススメの参考書とその効果的な使い方を
紹介しています
公務員試験独学で見落としがちな二次試験対策
独学で公務員試験対策を考える際に、見落としてしまいがちなのが面接や論文などの二次対策です。
特に地方公務員は面接試験の比重が高い自治体もあるので、注意しましょう。
例えば、横浜市の過去の実施例です。
教養 | 専門 | 論文試験 | 人物試験 | |
横浜市 | 15 | なし | 15 | 630※ |
※二次試験(30)、三次試験(600)との合計
このような自治体の場合、面接に対する十分な準備が不可欠となります。
公務員試験独学の面接・集団面接対策
面接は個人で対策するには限界があります。
「公務員試験予備校」の面接対策を利用するのがベストです。
公務員の面接と一般企業の面接では、聞かれることや重視されることが当然異なります。
過去の質問例や合格者の解答例などの情報収集は予備校にアドバンテージがあります。
しかし、「面接講座のみ」受講できる予備校も限られているので、注意が必要です。
詳細はこちら
予備校の面接試験対策が利用できない場合は、大学生なら就職課のサービス、社会人ならハローワークなどの面接対策を活用しましょう。
その他、○○が本番さながらの練習に?
面接対策の裏技をご紹介した記事
公務員試験独学のための論文勉強
公務員試験の二次対策でもう一点見逃しがちなのが、論文対策です。
いいえ、いいアイディアかどうかは重要ではありませんよ。
公務員試験の論文で見ているのは論理的な文章が書けるかどうかです。
序論、本論、結論の3部構成で、一貫した論理が主張されていることが大事です。
❶序論:
問題文を踏まえて、問題提起
❷本論:
序論で述べた問題点の解決策
❸結論:
総まとめ
詳しくはこちら
ただし、過去の問題例は把握する必要があります。
上記の冊子はクレアールという公務員予備校が発行している無料の冊子の一部です。
約50ページに渡り、公務員試験の仕組みや試験内容が解説されており、
「論文試験の過去の出題例」や「集団討論のテーマ」、「面接の質問例」も掲載されています。
多数の自治体の過去の出題例や傾向を把握するのに便利です。
数量限定の配布となっているので、配布が終わる前に入手するようご注意ください。
公務員試験予備校も検討したいあなたに
ここまで読んで、独学ではなく、予備校も検討したいと思った方もいるでしょう。
公務員試験の専門学校は、面接対策以外にも、次の三点でメリットがあります。
- 強制的に勉強する環境と
勉強の仲間が作れるので
モチベーション維持がしやすい - 最新の情報に触れられる
- 教材をそろえたり、
勉強法を調べたりする手間が省ける
通信式の予備校なら、社会人も受講が可能です。
予備校比較は下記の記事を参考にしてください。
公務員試験独学のための勉強法
当ブログで人気の公務員試験対策に役立つ記事をまとめました。
この他にも勉強に役立つ情報をたくさん掲載していますので
「公務員の学校」カテゴリーから参照してください。
TOEIC985点の英語力を元に書いた
文章理解の勉強方法
教養試験対策
公務員試験独学で合格のコツのまとめ
以上、公務員試験に独学で合格するコツをまとめました。
公務員試験独学の前に試験制度を知ろう
試験内容は自治体によって大きく異なるので
仕組みを知らないと無駄な勉強することになりかねない
公務員試験に独学のメリット、デメリット
メリット
- 金銭的なコストが少なくて済む
- 通学時間の節約
デメリット
- 公務員試験を効率よく勉強できない可能性がある。
- モチベーション維持が困難になる。
公務員試験に独学で合格が可能な人の特徴3つ
- 結果を出せる勉強を持っている人
- 理系センスが飛びぬけてる人
- 法律学部・経済学部出身の人
公務員試験独学のスケジュール
一年
:一日平均3.6~4時間
年間1300~1500時間の勉強
公務員試験独学の勉強方法のコツ
- 勉強を習慣化させる
- よい参考書を選ぶ
- 参考書を効果的に使う
公務員試験独学で見落としがちな二次試験対策
地方公務員は面接の比重が高い自治体もあるので注意
■公務員試験独学の面接・集団面接対策
「公務員試験予備校」の面接対策を利用するのがベスト
面接講座のみ受講できる予備校も限られているので注意
大学生なら就職課のサービス
社会人ならハローワークなどの活用も◎
■公務員試験独学の論文対策
重要なのは論理的な文章が書けるかどうか
❶序論:
問題文を踏まえて、問題提起
❷本論:
序論で述べた主張の根拠
❸結論:
総まとめ
過去の問題例はクレアールの無料冊子が便利
■公務員試験予備校も検討したいあなたに
- 強制的に勉強する環境と
勉強の仲間が作れるので
モチベーション維持がしやすい - 最新の情報に触れられる
- 教材をそろえたり、
勉強法を調べたりする手間が省ける
その他、英語や教養試験対策も当ブログを参考に
独学は不可能ではありませんが、やはり向き不向きがありますので、
こちらを参考に決断してください。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
この記事があなたの公務員試験合格につながっていくこと、祈っています!