こんにちは。きなこです。
単語帳って買ったはいいけど全く覚えられた試しがない・・・
覚え方って何が効果的なんだろう?
本日は単語帳の使い方や単語の覚え方について解説します。
色々な方法を紹介しますが、「これは無理だな、向いていない。」というものを無理に取り入れる必要はありません。
助けとなるものだけ選び、自分でアレンジして学習すればよいです。
学習とは個人によって向き不向きがあるからです。
ただし、最終章で紹介する単語帳の使い方の手順だけはある程度外れないことをオススメします。
きなこの英語に関する実績は下記のとおりです。
- 旧帝国大学文学部言語学専攻
- カナダ留学経験あり(1年半)
- TOEIC985点取得
- 英検準1級取得
- IELTS Overall7.0
Listening8.5 Reading 6.5 Writing 6.0 Speaking 6.5※Readingでは最高8.0を得点
主な職歴は教育行政公務員ですが、国立大学研究員時代、国際労務担当として海外の労働法調査など行っていた経験があります。
また、日本語教師資格と英語の中高教員免許(一種)を保有しています。
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目次
単語の覚え方❶イメージで覚える

私はよく英語は五感を使って覚えよ!と言います。
複数の感覚を使って覚えると、長期記憶への移行が助けられます。
音と文字の単なる記号的なつながりは短期記憶にとどまりますが、エピソードと結び付いたり、自分の感覚が動いたものは長期記憶へと移行します。
五感とは視・聴・嗅・味・触覚・・・
ここで触れるのはこのうち「視覚」ということです。
五感のうち、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%ともよく言われます。
視覚の効果は絶大!生かしていきましょう。
基本語彙
中学校で習うような基本動詞や前置詞は特に意味が広いです。
例えば、ONをロングマン英英辞書で調べると、
前置詞の意味だけで30載っています。
一つ一つを暗記するというのは現実的ではありません。
Make、Haveなどの基本的な動詞。
日本語でも笑顔を作る、人を作る、パンを作る・・・
意味が大変広いですが、これらは核の意味から派生して広がったものです。
基本動詞の暗記にはイメージ、つまり、画像を使った方法がオススメです。
手順は次の通り。
❶核のイメージを覚える
❷それを派生させたイメージを関連づける
当ブログやTwitterでは前置詞の解説、随時充実させています。
前置詞で遊んでみました。
本日、お寿司が食べたくなっても責任は取れません。 pic.twitter.com/7hZto2hiZh— きなこ🐶英語で挑戦する主婦 (@Kinaco_Inu) December 10, 2020

書籍では下記がオススメです。
私がまだ解説に手を付けられていない「基本動詞」もまとめられています。
少し古いですが、イラスト豊富で非常に分かりやすいです。
基本語彙以外
コアのイメージから派生させる方法は、基本単語以外でも有効です。
例えば、Moderate。
「節度のある」という意味の核から派生して、「価格が手頃な」という意味もあります。
抽象的で意味が掴みにくいものは、Googleで画像検索したイメージで記憶に焼き付けるのも効果的です。

単語の覚え方❷語源を使って覚える

語源という言葉を聞いたことがありますか?
漢字は偏とつくりで構成されています。
例えば、「鰆」
読めなくても、見ただけで、「春が旬?なのかな?魚に関する言葉だな」と言うことが推測つきます。
英語も似ています。
例えば、「attraction」
at | 接頭辞 頭に付く接辞 |
~の方へ |
tract | 語根 意味の中核 |
引く |
ion | 接尾辞 尾に付く接辞 |
名詞化 |
語源のパーツはこの三種類です。
例外もありますが、英単語の大半は語源のパーツから成り立っているのです。
この語源を先に覚えるメリットは二つ。
- 綴りと意味を関連づけられるので、記憶に定着しやすくなる
- 初めて見る単語でも推測がしやすくなる
ここでは、頻出の語源を紹介します。
接頭辞→接尾辞→語根の順に覚えてください。
接頭辞は方向を表すことが多いので、比較的覚えやすいです。
接尾辞は品詞の見分け方に直結するのでTOEICの点数に結び付きます。
抽象的なので少し覚えにくいですが、頑張りましょう。
TOEICのスコアアップを目指す際は、接頭辞より接尾辞を優先してください。
語根は意味の核ですので、種類が多く、単語そのものを覚える作業に類似しています。
例えば
「spectacular見せ物の」
「spectrumスペクトル」
=spectは視覚に関するもの?
といった感じです。
語源単体では覚えられない方は複数の単語でよく似た綴りが出てきた時、「共通性」を探すという視点を持っておくということもよいでしょう。
似た効果が得られます。
接頭辞

con-, com-, co- |
共に | Con-tract 契約する 共に+引き合う Com-bine 組み合わせる |
ad- ※ | ~の方へ | Ad-just 調整する ~の方へ+正しく Ac-cept 受け入れる |
in-, im-, en-, em- |
中に、上に | Im-port 輸入する 中に+運ぶ Im-ply 暗示する |
pre-, pro-, pur- |
前に、前で | Pre-dict 予測する 前に+言う Pro-ceed 前進する |
re- | 後ろに、再び | Re-peat 繰り返す 再び+突進する Re-cession 景気後退 |
ex-, e- | 外に | Ex-ceed 超える 外へ+行く E-dit 編集する |
dis-, di- | 反対、離れて | Dis-agree 反対する 反対に+賛同する Dis-tract 気を散らす 離れて+引っ張る |
sub- ※ | 下に、代理 | Sub-contract 下請け契約 下の+契約 Sub-stitute 代用する 代理に+立てる |
in-, im- ※ | 否定 | Im-possible 不可能な 否定+可能 Il-legal 違法の 否定+法定の |
※adの「d」は「ad-」に続く子音と同じものに変化することがある
subの「b」や否定のin「n」も同様
例)ad+cept=ac-cept、sub+cess=suc-cess
語根

port |
運ぶ | Ex-port 輸出する 外に+運ぶ Im-port 輸入する |
sist, sta-,st |
立つ | Ex-(s)ist 存在する 外に+立つ As-sist 助ける ~の方へ+立つ Stand 立つ |
ceed | 行く |
Ex-ceed 超える Pro-ceed 前進する |
spect | 見る | Pro-spect 見込み 前に+見る In-spect 検査する 中に+見る |
fect | 作る | Af-fect 影響を与える ~の方へ+作る In-fect 感染させる |
duct, duce | 導く | Pro-duce 製品 前に+導く Ab-duct 誘拐する |
tain | つかむ | Con-tain 含む 共に+つかむ Sus-tain 維持する |
mit | 送る | Ad-mit 許可する その方へ+送る E-mit 放つ |
dict | 話す | Pre-dict 予測する 前に+言う Contra+dict 矛盾する |
接尾辞

接尾辞は品詞を見分けるにも役立ちます。
TOEICのPart5や6にも非常に役立つ知識ですから、少しずつでもよいので覚えていきましょう。
品詞を見分けるには文章内の位置も関係します。
こちらもまた併せて読んでください。

名詞の接尾辞
人を表す名詞の語尾
-ee ~される人
→ Trainee 研修生
-er ~する人
→ Trainer 指導者
-an 精通した人
→ Politician 政治家
-ist 専門家
→ Pharmacist 薬剤師
-ant 行為者
→ Assistant アシスタント
主に形容詞→名詞の語尾
-ness
Effective 効率的な
→ Effectiveness 有効性
-ance
Distant 遠い
→ Distance 距離
-ty
Available 利用可能な
→ Availability 利用できること
-cy
Emergent 緊急の
→ Emergency 緊急
主に動詞→名詞の語尾
-ation
Realize 実現する
→ Realization 実現
-th
Grow 成長する
→ Growth 成長
-ment
Achieve 成し遂げる
→ Achievement 成果
-al
Arrive 到着する
→ Arrival 到着
動詞の接尾辞
主に動詞の語尾
-fy
→ Notify 知らせる
-en
→ Strengthen 強くする
-ize/-ise
→ Exercise 運動する
-ate
→ Appreciate 感謝する
形容詞の接尾辞
主に名詞→形容詞の語尾
-ble
→ Available 利用可能な
-less
→ Valueless 価値のない
-ful
→ Beautiful 美しい
-y
→ Cloudy 曇りの
性質を表す形容詞の語尾
-ous
→ Various 様々な
-al
→ Additional 追加の
-ic
→ Economic 経済的な
-ive
→ Expensive 経済的な
副詞の接尾辞
副詞の語尾は-lyが主です。
単語の覚え方❸必勝!単語帳の使い方の手順

それでは、一般的な単語帳の使い方の手順を実際に見ていきましょう。
なお、1~3は絶対推奨ですが、4、5のステップは好みで調整してください。
流れはほぼ同じですが、
キクタンの使い方について知りたい方はこちら

1.綴り、意味の確認
日本語の意味を確認する際は、単語の覚え方❶でも述べた通り、核のイメージを掴み、派生させることを意識しましょう。
画像検索し、イメージを視覚化することも効果的でしたね。
また、単語を見る際、語源も意識して確認してください。
2.発音記号と音の確認
次に、必ず発音記号を確認してください。
そして音声教材やオンライン辞書を使って、発音記号を見ながら音を聞きましょう。
発音記号についてはこちらでまとめています。
発音記号に自信がない方は記号と音の知識を一通り頭に入れてみてください。
頭に入れたところで、すぐ聞けるようにはなりませんが、目で見て同時に耳で聞いて体感し、そして発音し、体得していく流れです。

3.音を聞き、発音記号を見ながら発音
手順は下記の通り。
例文などがあれば、例文の発音も併せて行ってください。
❶音読
音声の後に続いて、3回発音してください。
その際、1で関連づけた意味を頭に浮かべてください。
❷オーバーラッピング
※単音の発音に自信がない方は例文まで行わなくて構いません。
❸も同様です。
テキスト見ながら音声に少し遅れて発音。
初めは単語帳の文字を見て発音してください。
音と文字のずれを意識しましょう。
❸シャドーイング
次は単語帳の文字を見ずに発音してください。
聞こえてくる音の再現を意識しましょう。
4.綴りながら発音
単語の覚え方❶で五感を使って覚えよと言いました。
ここまでのところで、目・耳・口は使っています。
今度は触感、手を使いましょう。
綴りながら発音してみてください。
センテンスやフレーズ単位の筆写もしましょう。
一文を途中で何も見ず、書き切る(シャドーイングの筆写版ですね)と記憶に残りやすいです。
5.単語を使って英作文
このステップはこの中で一番大変な作業ですが、簡単な英語でいい、ということを頭に入れてください。
例えば、Assistance。
I need your assistance.
こんな単純な文で構いません。
単語帳だったら、余白に書き込みましょう。
アプリの辞書でしたら、B6などの小さなメモ帳に書き込んだり
Weblioアプリの単語帳(こちらで紹介)だったら、マイ単語帳の各単語にメモが可能なので、そちらを利用しましょう。
また、自分で作った英作文を使って単語を覚えてしまうのもよいです。
自分の手と頭を使って作られたフレーズは長期記憶に残りやすいです。
時々メモ帳を眺めたり、音読してみましょう。
1分位悩んでしまうようなら飛ばしても構いません。
特にTOEIC対策の場合、アウトプットの試験ではありませんから、優先度は低いです。
自分とつなげた英作文で、記憶を深化させる狙いはありますが、主にアウトプットにつなげていくための練習です。
このような1~5のステップを最低でも3周は回します。
暗記は1周目で完璧にすることよりも、何度も触れることを目標にすべきです。
その理由を次の項目で説明します。
6.最善のタイミングで復習
一度覚えた単語は何度も復習することが必要です。
なぜなら、人の記憶は日を追うごとに忘却されていくからです。
エビングハウスの忘却曲線について聞いたことがありますか?
ドイツの心理学者が1度完璧に覚えた「無意味な同じ音と綴りの関係」を、また完璧に暗記しなおすまでにどれくらいの時間が必要になるのか実験をしました。
すると、覚えた内容のうち、次の割合を忘れることが分かりました。
20分後 42%を忘れる
1時間後 56%を忘れる
1日後 74%を忘れる
1週間後 77%を忘れる
1ヶ月後 79%を忘れる
※厳密に言うと、一度記憶した内容を再び完全に記憶し直すまでに必要な時間をどれくらい節約できたかを表す割合を実験では表しました。
こちらはUniversity of Waterlooの学生向けの学習のコツで使われていた図です。

黒の線は全く復習しなかった場合を表しています。
2日目には50%~80%の記憶が失われ、
1週間後もどんどん失われ、1か月後には2~3%しか残っていません。
しかし、オレンジの曲線を見てください。
1日後に10分、1週間後に5分、1か月後に2~4分復習すれば、記憶は残っていくのです。
従って、オススメの復習タイミングはこちら。
1日後、1週間後、1ヶ月後
なので、1周終わるまでに何度もPart1や2・・・を見るタイミングがある、と言うことですね。
きなこのコーチングでもこのタイミングをお薦めしています。
番外編:それでもものぐさなあなたに
こんなにたくさんできないよ!
どうしてもできないあなた。
TOEICはもちろんのこと、日常英会話など、幅広いジャンルのシリーズが展開されています。
音楽とリズムに乗って、日本語と英単語が繰り返し読み上げられるのですが、これが妙に耳に残ります。
通勤などの隙間時間を活用して「聞き流しをメイン」という利用の仕方もできるので、こちらで詳しく確認してみてください。
※Abceedというアプリを利用するコーチング生向けの記事ですが、書籍を購入する方も応用可能な内容です。

単語の覚え方のまとめ
単語の覚え方についてまとめました。
❶イメージで覚える
語感のうち、一番強い視覚を使う。
特に基本語彙は有効。
❷語源で覚える
語源のみで覚えられない場合は、
似たような綴りを見つけて
推測する癖をつけるとよい
❸単語帳の使い方
1.綴り、意味の確認
2.発音記号と音の確認
3.音を聞き、発音記号を見ながら発音
4.綴りながら発音
5.単語を使って英作文
6.最善のタイミングで復習
色々ご紹介しましたが、一番のコツは繰り返し触れることです。
何度も何度も繰り返して長期記憶に留めていきましょう!