こんにちは。きなこです。
TOEIC早すぎて何言ってるかわかんない。
全然、綴りと音が違って、もう嫌だ!!
本日は、リスニング力を向上させる効果的な対策と、パート別の対策についてお話しします。
私が1か月で895点から985点へと100点スコアアップさせた時のテクニックでもあります。
TOEICと一緒に英語力をあげたい人はこちら
TOEIC全体の記事はこちら
きなこの英語に関する実績は下記のとおりです。
- 旧帝国大学文学部言語学専攻
- カナダ留学経験あり(1年半)
- TOEIC985点取得
- 英検準1級取得
- IELTS Overall7.0
Listening8.5 Reading 6.5 Writing 6.0 Speaking 6.5※Readingでは最高8.0を得点
主な職歴は教育行政公務員ですが、国立大学研究員時代、国際労務担当として海外の労働法調査など行っていた経験があります。
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目次
TOEICリスニング対策の勉強法は?
リスニング力向上のためには、本による対策よりも、抜本的に耳を鍛える訓練がオススメです。
私が大学時代にTOEIC600点取得したとき、センター試験に「リスニングが導入される前」の「受験英語」の力だけです。
全く歯が立ちませんでした。
そこから国内で830点取得に至るまでは
- NHKラジオ英会話の文字起こしと
音読(シャドーイング、オーバーラッピング)
※ほぼ毎日 - ECCのコースを通学
※週1,2回
この二つを2年間継続的に行いました。
プラス3か月間、
- 洋楽の1曲をひたすらCDと一緒に歌う
という勉強も試してみました。
洋楽は気分転換の役割が大きかったですが、英語のリズムや抑揚をつかむのには役立ちました。
好きなアーティストがいれば、試してみてもよいでしょう。
830点以降は留学し、985点を取得するに至りました。
留学生活の他、ディクテーションも時々やっていましたし、音読は「Financial Times」などの生のニュース記事で欠かさずやっていました。
IELTSで英検一級相当を取得した時もやはり、文字起こしと音読はNHKラジオの実践ビジネス英会話を使ってました。
高得点を狙うレベルの人でも効果はあります。
文字起こしと音読
毎日通勤電車と帰宅後の合計1~2時間位、NHKラジオ英会話を活用していました。
計2年間程度。
初めの1年は「NHKラジオ英会話」
2年目は「実践ビジネス英語」、時々「NHKラジオ英会話」です。
通勤電車の中で
❶1回目はラジオ英会話を通して聞く
❷音声聞いて、一字一句文字起こし
(ディクテーションと言います)
帰宅後
❸テキスト見ながら一緒に発声
(オーバーラッピングと言います)
❹テキスト見ずに一緒に発声
(シャドウィングと言います)
英会話通学
週1~2回、ECCの通学コースで英会話を習っていました。
日本人の先生から習うグループレッスンと、外国人の先生とのトークコースを組み合わせていました。
レッスンの内容とリスニング力向上につながった感じた効果は下記の通りです。
週1回
日本人の先生から習うグループレッスン
・文法や表現の授業
・クラスメートとコミュニケーションをとる授業
効果:新しい表現を学ぶ、レッスンで定着させる
→ 聞くことができる表現・語彙が増える
週1~2回
外国人の先生とフリートーク
効果:知っている英語を使える英語に変える
NHKラジオで得た表現も試す
→ 正確に聞けるよう表現・語彙が増える
スピーキングとリスニング力は相互に影響し合って伸びます。
聞けない英語は発音できません。
発音できない英語は聞けません。
TOEICスコアだけを短期集中で上げたい人には、英会話は特別オススメしません。
確かなリスニング力を身に付けたい人
後々900点など高得点を目指していきたい人
スコアに見合った英語力がほしい人
は長期戦で見ると、英会話は欠かせません。
中学校程度の英語基礎力がある人には、オンライン英会話が安価でお薦めです。
中学レベルの文法や語彙から自信がない場合は、まずは基礎固めを自習するか、私のように日本人の先生に習うのがよいでしょう。
それでは、次の章では「ディクテーション」と「音読」について説明します。
TOEICリスニング対策 文字起こし・ディクテーション
ディクテーションには4つの効果があります。
- 綴り(文字)と音のずれを理解できる
- 音を意味や文法から推測する力が身に付く
- 語順のまま、意味を理解しながら聞く力が身に付く
- 自分が聞き取れない単語を知ることができる
最初は一文単位で聞き取るのも厳しく、何度もポーズを取って書かないと無理です。
なので、突然多くの量をやらずに、少しずつ増やしていくのが継続のポイントです。
TOEIC対策として使える、ディクテーションのオススメ教材はのちほど説明します。
ディクテーションの詳しい効果の説明と
やり方はこちら
TOEICリスニング対策 オーバーラッピング・シャドーイング
オーバーラッピングとシャドーイングの効果
オーバーラッピングとは、テキストを見ながら英語音声と一緒に音読する訓練法です。
効果は次の三点です。
- 綴り(文字)と音のずれを理解できる
- 英語のリズム・イントネーションを身に付けられる
- 英語の発音が良くなる
- ネイティブのスピードに慣れる
- スピーキング・リスニングを鍛えられる
- 英語の音が繋がることを意識できる
次にシャドーイングです。
シャドウィングとも言います。
テキストを見ないで英語音声と一緒に音読する訓練法です。
オーバーラッピングの効果とほぼ同じです。
文字は見ませんので、❶は除きます。
文字を見ず、音声とほぼ一緒(実際には少し遅れて)に発音します。
なので、音を聞く集中力はシャドーイングの方が高く身に付きます。
オーバーラッピングは時に文字頼みで、音声を聞き逃してしまうことはあります。
ただし、初心者のうちからシャドーイング一本だと挫折してしまいます。
文字もなしで、何を話しているか分からない中、ネイティブにまくし立てられ・・・では、絶対に続きません。
慣れるまではオーバーラッピングのみでもよいでしょう。
「発音方法」を覚える
音読を行う前に必ずやってもらいたいことがあります。
それは、正しい発音を覚えることです。
1.単音
単音を発音する時の舌と歯の位置を覚えてください。
間違った音で発音してしまうと、間違った音で覚えてしまうので、実際の音が聞けません。つまり、リスニング力の向上につながりません。
少なくとも、下記のことに気を付けましょう。
- th
上の前歯と下の前歯のすき間から舌を出す - f、v
上の前歯を下唇に押し当てる日本語の「ふ」、「ぶ」と違います。
hは「ふ」、bは「ぶ」に近いです。 - l、r
lは前歯の裏側に軽く舌をつけるrは下をどこにもくっつけない
気持ち丸める
2.連音
英語の音は綴り(文字)のとおりではありません。
[t]の音の変化をいいます。
単独では濁りません。
しかし、次の条件下にあると、tは[d]や[r]に近い音に変化します。
- tが母音に挟まれている
例【 l a t e r 】
- tの直前にアクセントがある(強く発音する)
Waterだと、「ワーラー」、「ワーダー」のような感じに聞こえます。
また、単語と単語もつながると変化します。
例えば、
単語の終わりが子音
→次の単語の始まりが母音
繋がります。
Take up「テイク・アップ」だったら、実際は「テイカップ」です。
ディクテーションをすると、音を聞きながら、綴りで再生しますので、「綴りと音が違うこと」に気が付くことができます。
オーバーラッピングも綴りを見ながら、音声を聞くので同様の効果があります。
そして、それを発声することによって、徐々にルールも体得できる効果があります。
留学後に体系的にルールを勉強しましたが、「あ、やっぱりそうだったのか」と思うことが多かったです。
体得できるとはいえ、事前にルールを知っておくと、効率的ではあります。
単音・連音の詳しい発音法やルールを知るための教材など含め、
音読の詳しい方法は下記にまとめました。
https://workmom.biz/english-linking/
なお、TOEIC対策として使える、音読のためのオススメ教材はのちほど説明します。
TOEICリスニングパート別対策
TOEICのリスニングパート別はこちらでまとめました。
リスニング対策用の教材は、こちらのページでまとめたものが全パート共通です。
TOEICリスニング対策にオススメの参考書・教材
参考書の使い方原則
参考書は使い方を間違えては意味がありません。
TOEIC985点を取得し、3回公務員試験に合格したきなこ必勝の基本勉強法をご説明しましょう。
- 同じ参考書を3回解く
- 違う分野の参考書を交互に解く
- 誤答の解説を理解する
- 良い参考書を選ぶ
- 公式問題集は単語ボキャビルに
詳しくはこちら参考にしてください。
全スコア共通の参考書と勉強法
こちらの参考書のリスニング問題は、ディクテーション、音読(オーバーラッピング、シャドーイング)にももちろん使えます。
ただし、ディクテーションには、初めのうちはPart1、2を使ったり、❹の金のフレーズを使うことをオススメします。
Part3や4は文量が多いからです。
慣れてきて、物足りなくなってきたら、Part3,4を使ってみてもよいでしょう。
TOEICノウハウ
スコアが上がりやすい学習の順番など、知らなかったら損をする技術が満載です。
私もこの参考書のおかげで895点から985点まで1か月でスコアアップしました。
直前の技術の詳細はこちら。
TOEIC全体(模試系)
AmazonのTOEIC(リスニング)関連書籍のベストセラー1位。
テスト2回分(計400問)が収録されています。
まずは模試のように使って、まずは自分の実力を確認してみましょう。
英単語は「文脈と一緒に覚えると記憶に残りやすい」ですから、公式問題集で分からなかった単語は問題文を見ながら、暗記することをオススメします。
リスニングノウハウ
❸TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2
【TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート4】
TOEICの単語集と言えば「金のフレーズ」というほど定評のある大人気のTOEIC特急シリーズに初心者に特化した参考書も登場しました。
TOEIC600点未満の人にオススメです。
単語帳
全てを買う必要はありません。
単語帳ジャンルのどれか一冊だけでよいです。
❹TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
Amazon英語の単語・熟語カテゴリーで1位を取った書籍です。
派生語がシンプルにまとまっていて、分かりやすく、使いやすいです。
見開きで左に英語の表現例、右に単語例が載っているので、文脈からインプットすることもできます。
また、書籍の出版社朝日新聞出版のサイトで音声がダウンロードできます。
例文も音声に入っていますので、初心者で長い文の聞き取りが難しいうちは、この例文でディクテーションや音読を試してみるのもよいでしょう。
❺[新形式問題対応/音声DL付]改訂版キクタン
TOEIC TEST SCORE 600/800/990 合本版
※リンクはスコア3パターン合冊のKindle版です。
必要に応じ、目標スコア別にもお買い求めください。
改訂版キクタンTOEIC TEST SCORE 500
金のフレーズは1冊に600-900までの少数精鋭の単語が集められています。
きなこも語彙を増やすために、キクタンは使っていました。
❻Forest
高校で使っていた、という方も多いのではないでしょうか。
文法が苦手という人は辞書代わりに置いておくと安心です。
単語は中学レベルのもので書かれているので、大変分かりやすく、イラスト・図解が豊富です。
NHKラジオ英会話
ディクテーション、音読(オーバーラッピング、シャドーイング)に私はNHKラジオ英会話を使用していました。
TOEIC向上のためでしたら、もちろん必ずしも必要ではありません。
しかし、毎日トピックが変わり、幅広いレベルの番組が提供されています。
実生活に即した表現を楽しく学べます。
教材が安く、継続がしやすい点でリスニング力を上げるにはオススメではあります。
スコア別のNHKラジオ教材の選び方はこちら
速読英単語シリーズ
Part7(長文)の語彙力&読解力増強で、「速読英単語シリーズ」をオススメしています。
CD付ですので、これを使う予定の人は、こちらを活用してディクテーション、オーバーラッピング、シャドーイングも可能です。
【500-600点を目指す人向け】
速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)
【730点を目指す人向け】
速読速聴・英単語Daily1500 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)
速読速聴・英単語Core1900 ver.5(速読速聴・英単語シリーズ)
速読速聴・英単語Opinion1100 ver.2(速読速聴・英単語シリーズ)
速読速聴・英単語 Advanced 1100 ver.5 (速読速聴・英単語シリーズ)
TOEICリスニング対策まとめ
TOEICリスニング対策についてまとめました。
TOEICリスニング対策の勉強法
国内で830点取得に至るまで2年間
- NHKラジオ英会話ディクテーション、
音読:オーバーラッピング、シャドーイング(ほぼ毎日) - ECCのコースを通学(週1,2回)
プラス3か月間
- 洋楽の1曲をひたすらCDと一緒に歌う
留学から985点取得に至るまで
IELTS英検一級相当を取得するまで
- ディクテーション・音読に効果あり
英会話(オンライン英会話)も
リスニング力向上に役立つ
確かなリスニング力を身に付けたい人
後々900点など高得点を目指していきたい人
スコアに見合った英語力がほしい人
ディクテーション4つの効果
- 綴り(文字)と音のずれを理解できる
- 音を意味や文法から推測する力が身に付く
- 語順のまま、意味を理解しながら聞く力が身に付く
- 自分が聞き取れない単語を知ることができる
オーバーラッピング、シャドーイングの6つの効果
- 綴り(文字)と音のずれを理解できる
- 英語のリズム・イントネーションを身に付けられる
- 英語の発音が良くなる
- ネイティブのスピードに慣れる
- スピーキング・リスニングを鍛えられる
- 英語の音が繋がることを意識できる
音を聞く集中力はシャドーイングの方が身に付く
初心者はオーバーラッピングのみでもOK
音読の前に「発音方法」を覚える
❶単音
発音する時の舌と歯の位置を覚える
少なくとも、下記に気を付ける
- th
上の前歯と下の前歯のすき間から舌を出す - f、v
上の前歯を下唇に押し当てる日本語の「ふ」、「ぶ」と違います。
hは「ふ」、bは「ぶ」に近いです。 - l、r
lは前歯の裏側に軽く舌をつけるrは下をどこにもくっつけない
気持ち丸める
❷連音
英語の音は綴り(文字)のとおりではない
ディクテーション・音読で体得できるが、
ルールを事前に学ぶのも効率的
参考書の使い方
- 同じ参考書を3回解く
- 違う分野の参考書を交互に解く
- 誤答の解説を理解する
- 良い参考書を選ぶ
- 公式問題集は単語ボキャビルに
全スコア共通参考書5選
❹TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
何も音が聞けない状態からスタートし、TOEIC985点を取得、リスニングで満点を取得するほどまでに成長しました。
地道な音読やディクテーションあっての結果でした。
当記事を参考に、ぜひリスニング力を爆上げしていってください。